平成最期の〇〇
"平成最期の〇〇をしませんか?"
今年はこの言葉で、多くの若者が勇気を出して普段しないナンパをしたり、今までしたくてできなかった事に対して勇気を出してやっているらしい。
平成最期、、、
人は、人生最後では勇気は出ないのだろうか。
直前にまで迫られないと、人は時間を無限に感じてしまうのだろうか。
僕自身も時間を無限に感じてしまうことはよくある。
僕は、いつのまにか生きることに慣れてしまって時間を無限に感じている。
だけど、実際は確実に1秒ずつ死ぬまでの時間は過ぎている。
"時間は無限にあるわけではない"
使い古された言葉で、聞き飽きた言葉だけど、この言葉の重みに本当の意味で気づいている人は少ない。
世の中の資源には、限りがあり、その期限は目に見えてわかる。
しかし、病気などを除けば、命だけは限りがあるのにその期限を知ることはできない。
期限があるからこそ計画を立てて、資源を有効に活用しようとする。
命の期限がわかれば、人はもっと生き生きと生きることができるのではないだろうか。
でも、人は永遠を望み、憧れを抱く。
命は無限だと思いたがる。
生物に与えられた生存欲求が、命に期限があることを、ギリギリまで認めようとしないのではないだろうか。
何事も結局は、欲との対決だ。
人は生物の中で一番、合理化のために欲をコントロールするのが上手く、その素質をもつ。
人が欲を完璧に制御した時、果たしてそれは人か、人ならざるものか、それは人であり人でないものであろう。